ボリビア大統領選速報!
2005年12月21日
写真提供:政治部neko解説員

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CNNより緊急ニュースが飛び込んだ。
CNNといっても、あの巨大放送ネットではない。
我らがCat News Networkなのだ!!
先日行われたボリビア大統領の開票結果、エボ・モラレス氏が最多得票を得たという内容だった。
モラレス氏とは、コカ(強壮剤として利用される一方、コカインの原料にもなる植物)栽培業者のリーダーとして活躍し、主に低所得者層から支持を集めている。
地元のEl Mundo紙はモラレス氏が財政緊縮と官僚機構の改革を宣言したと報じている。
El Deber紙は米国のブッシュ大統領がモラレス政権を承認したという記事と新大統領が前大統領Gonzalo Sámchez de Lozada氏を法廷に引き渡すという記事を掲載している。(詳細不明)
何だか大変なことが起きそうな気配であるが、政治に疎いワタクシは何が何だかよく解らんのであぁる。
そういうわけなので、政治部のneko解説員および社会部CAMBA解説員にコメントをお願いしたい。
写真は、サンタクルス市環状2号線最北端にあるキリスト像。
サンタクルス州の自治権拡大を求める幕が張られているが、これもいったいどうなることやら。。。
Posted by jumechi at 21:47│Comments(5)
│ボリビア&南米の話
この記事へのトラックバック
いつもありがとうございます!ヒロックスです!
いやー沖縄寒いですね・・・汗
常夏の島ってのは嘘です!!(笑)
今日はこのブログのファンの皆様にちょっとご報告です。
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いやー沖縄寒いですね・・・汗
常夏の島ってのは嘘です!!(笑)
今日はこのブログのファンの皆様にちょっとご報告です。
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相互リンクしませんか?・・今から準備を!【沖縄移住計画@情報銀行】at 2005年12月22日 21:24
この記事へのコメント
18・12に行われたボリビア国総選挙は、MAS(Movimiento Al Socialismo・社会運動)党候補のEvo Morales氏が51%前後の投票率で大統領に当選、当国初の先住民系大統領となった。大統領就任式は1月22日に予定されており、早速政権変移が始まった。
22・12現在の開票状況 開票率56%
Evo Morales 50.8%
Jorge Quiroga 31.5%
ミチアキ ・ナガタニ 8%
Doria Medina 6%
コカ栽培者組合長として名声を集めたMorales氏の大統領選出馬は2回目であり、国内資源(石油・天然ガス他)の国有化、低所得労働者への社会福祉強化、憲法改正、財政改革、公共機構改革、反米政策などの典型的な左翼系キャッチフレーズで特に高山地帯先住民系の有権者の支持を得て当選した。
しかし、当選が現実となった今日では、これらの公約を完全に守るかどうか注目を集めている。コカ栽培地域の拡大(米国との協定、12000ヘクタールから24000ヘクタール)、石油・天然ガスの国有化(ブラジル系企業の投資の国有化?)、憲法改正の方向性、東部平原地帯(サンタクルス県他)の最大の要求でもある地方自治の実現化などなど、問題は山積している。
因みに今回の総選挙では県知事が投票で初めて選出され、サンタクルス県県知事は、元サンタクルス県振興会のRuben Costas氏が当選している。
上部掲載写真は2005年1月28日に行われた地方自治実現化運動日の準備風景だが、この要求の推進者の一人が前述のCostas氏である。氏はもしもこの要求が先送りになると東部平原地帯は国家分裂も辞さないと云う姿勢を示しており、外野席のneko記者としては今後の大統領の手腕拝見といったところであろうか。
以上、社会兼経済兼政治兼...よーするに何でも屋のneko記者でした。
22・12現在の開票状況 開票率56%
Evo Morales 50.8%
Jorge Quiroga 31.5%
ミチアキ ・ナガタニ 8%
Doria Medina 6%
コカ栽培者組合長として名声を集めたMorales氏の大統領選出馬は2回目であり、国内資源(石油・天然ガス他)の国有化、低所得労働者への社会福祉強化、憲法改正、財政改革、公共機構改革、反米政策などの典型的な左翼系キャッチフレーズで特に高山地帯先住民系の有権者の支持を得て当選した。
しかし、当選が現実となった今日では、これらの公約を完全に守るかどうか注目を集めている。コカ栽培地域の拡大(米国との協定、12000ヘクタールから24000ヘクタール)、石油・天然ガスの国有化(ブラジル系企業の投資の国有化?)、憲法改正の方向性、東部平原地帯(サンタクルス県他)の最大の要求でもある地方自治の実現化などなど、問題は山積している。
因みに今回の総選挙では県知事が投票で初めて選出され、サンタクルス県県知事は、元サンタクルス県振興会のRuben Costas氏が当選している。
上部掲載写真は2005年1月28日に行われた地方自治実現化運動日の準備風景だが、この要求の推進者の一人が前述のCostas氏である。氏はもしもこの要求が先送りになると東部平原地帯は国家分裂も辞さないと云う姿勢を示しており、外野席のneko記者としては今後の大統領の手腕拝見といったところであろうか。
以上、社会兼経済兼政治兼...よーするに何でも屋のneko記者でした。
Posted by neko at 2005年12月22日 12:33
しかし、今回の選挙はびっくりしました。
ボリビアに住んでいて、選挙後の開票速報が一時間も経たないうちにエボ・モラレス候補へ50%も集まったことは歴史的なことです。或る一定の候補者へ過半数の票が集結したのは1964年以来のことです。
個人的な意見として、ボリビア共和国に原住民の大統領が誕生してもおかしくない、またそうあるべきではないかと思っています。しかし、現在においてはまだ時期尚早であるという気持ちで今回の選挙を迎えました。9月から12月までの各候補の選挙活動をみると、これはエボが当選するなという感じがしました。しかし過半数が集まるとは想像もしませんでした。
エボが有名なのはコカ栽培者組合長であること、拠点がサンタクルス県とコチャバンバ県を結ぶ主要道路のチャパレにあることで、これまで対政府への反勢力として行動するときはこの主要道路を封鎖したからです。この封鎖を場合によっては一ヶ月にわたって行い、サンタクルス県の主要生産が輸出できなくなる、コチャバンバより西の県(ラパスなど)への食糧が行き渡らなくなるなどの障害を招きました。この主要道路に位置するサンファン移住地の養鶏はボリビア全国へ発送されており、あのときの封鎖では陸路の運搬ができないため空輸していました。高地の貧困層が一日で稼ぐ金額は5ボリ(65セント・ドル)ほどなので空輸された卵が買えない状態でした。
ボリビアは21世紀に入って五人の大統領が職務につきました。内一人は病気により辞職、二人は引き継いで任期を終え(現大統領を含む)、そして二人はエボを中心とする勢力によって辞任に追い込まれました(名前まで記す必要はありませんね)。
そのエボが大統領となるのです。これまでの反勢力としての活動を維持することはできないでしょう。或る面ではブッシュ大統領へこれまでのコカ栽培の協定を見直すことを提示しております(部分的には賛成です)。別の面では特有の首切りを要求しています(これがこわい)。サンタクルスの主だった実業家や商工会議所は大統領に当選したのなら5年の人気を全うしろという立場を発表しています。なにはともあれ来年の就任後、なにが起こるのか未知であります。
エボとともに副大統領となるのがアルバロ・ガルシア・リネラ、この人物はボリビアのインテリ層であります。彼の夢は原住民の大統領を誕生させることだと言っていたので、その夢が達成したいま、政治を支えることを期待しております。
別な方面で、ナガタニ・ミチアキ氏が戦後日本移住者の子弟として初の国会議員となったことでしょう(大統領候補プラス比例代表として立候補していた)。これから国政の場での活躍が期待されます。
ボリビアに住んでいて、選挙後の開票速報が一時間も経たないうちにエボ・モラレス候補へ50%も集まったことは歴史的なことです。或る一定の候補者へ過半数の票が集結したのは1964年以来のことです。
個人的な意見として、ボリビア共和国に原住民の大統領が誕生してもおかしくない、またそうあるべきではないかと思っています。しかし、現在においてはまだ時期尚早であるという気持ちで今回の選挙を迎えました。9月から12月までの各候補の選挙活動をみると、これはエボが当選するなという感じがしました。しかし過半数が集まるとは想像もしませんでした。
エボが有名なのはコカ栽培者組合長であること、拠点がサンタクルス県とコチャバンバ県を結ぶ主要道路のチャパレにあることで、これまで対政府への反勢力として行動するときはこの主要道路を封鎖したからです。この封鎖を場合によっては一ヶ月にわたって行い、サンタクルス県の主要生産が輸出できなくなる、コチャバンバより西の県(ラパスなど)への食糧が行き渡らなくなるなどの障害を招きました。この主要道路に位置するサンファン移住地の養鶏はボリビア全国へ発送されており、あのときの封鎖では陸路の運搬ができないため空輸していました。高地の貧困層が一日で稼ぐ金額は5ボリ(65セント・ドル)ほどなので空輸された卵が買えない状態でした。
ボリビアは21世紀に入って五人の大統領が職務につきました。内一人は病気により辞職、二人は引き継いで任期を終え(現大統領を含む)、そして二人はエボを中心とする勢力によって辞任に追い込まれました(名前まで記す必要はありませんね)。
そのエボが大統領となるのです。これまでの反勢力としての活動を維持することはできないでしょう。或る面ではブッシュ大統領へこれまでのコカ栽培の協定を見直すことを提示しております(部分的には賛成です)。別の面では特有の首切りを要求しています(これがこわい)。サンタクルスの主だった実業家や商工会議所は大統領に当選したのなら5年の人気を全うしろという立場を発表しています。なにはともあれ来年の就任後、なにが起こるのか未知であります。
エボとともに副大統領となるのがアルバロ・ガルシア・リネラ、この人物はボリビアのインテリ層であります。彼の夢は原住民の大統領を誕生させることだと言っていたので、その夢が達成したいま、政治を支えることを期待しております。
別な方面で、ナガタニ・ミチアキ氏が戦後日本移住者の子弟として初の国会議員となったことでしょう(大統領候補プラス比例代表として立候補していた)。これから国政の場での活躍が期待されます。
Posted by CAMBA at 2005年12月23日 06:15
両解説員、コメントありがとうございました。
このブログは、皆様のコメントによって成り立っているのです ^^
1964年以来の1発当選ということは41年ぶりですか、すごいですね。
モラレス氏の支持層はペルーの旧フジモリ政権と似ているようですね。
フジモリ氏の成功と失敗の教訓を生かせるといいのですが。
ネイティブアメリカンによる政権はアメリカ諸国の中でも例が少ないので、新しい形の民主主義を世界に示せるといいですね。
ただ国民、特に上層階級の意識を短期間で変えるのは、確かに難しいでしょうね。
今後の推移を見守りたいと思います。
ナガタニ氏には何度かお会いしたことがありますが、大統領候補にまでなるとは思っていませんでした。
ボリビアでは大統領選挙と国会議員比例代表選挙に同時に立候補できるんですね。
一つ勉強になりました。
選挙区の選挙にも同時立候補できるのでしょうか?
このブログは、皆様のコメントによって成り立っているのです ^^
1964年以来の1発当選ということは41年ぶりですか、すごいですね。
モラレス氏の支持層はペルーの旧フジモリ政権と似ているようですね。
フジモリ氏の成功と失敗の教訓を生かせるといいのですが。
ネイティブアメリカンによる政権はアメリカ諸国の中でも例が少ないので、新しい形の民主主義を世界に示せるといいですね。
ただ国民、特に上層階級の意識を短期間で変えるのは、確かに難しいでしょうね。
今後の推移を見守りたいと思います。
ナガタニ氏には何度かお会いしたことがありますが、大統領候補にまでなるとは思っていませんでした。
ボリビアでは大統領選挙と国会議員比例代表選挙に同時に立候補できるんですね。
一つ勉強になりました。
選挙区の選挙にも同時立候補できるのでしょうか?
Posted by jumechi at 2005年12月23日 20:51
25・12現在の開票状況 開票率99%
Evo Morales 53.89%
Jorge Quiroga 28.56%
Doria Medina 7.81%
ミチアキ ・ナガタニ 6.31%
爾後、高所得者に対する課税、憲法改革・地方自治に関する委員会の継続、COB(中央労働組合)との対話...ま、当選した大統領としては月並みな発表ですが、少々気になったニュースが一つ。
9月に意見の不一致からMAS党から脱党した大統領の兄弟、Hugo Morales Ayma氏が今後はペルーのセンデロ・ルミノソのような革命運動を支持したいなどとのたもうておられるそうです。
左翼特有の内ゲバと云えばそれまででしょうけど、フジ○リ某を始めとして南米では命取りになるケースが多いですからねぇ...
Evo Morales 53.89%
Jorge Quiroga 28.56%
Doria Medina 7.81%
ミチアキ ・ナガタニ 6.31%
爾後、高所得者に対する課税、憲法改革・地方自治に関する委員会の継続、COB(中央労働組合)との対話...ま、当選した大統領としては月並みな発表ですが、少々気になったニュースが一つ。
9月に意見の不一致からMAS党から脱党した大統領の兄弟、Hugo Morales Ayma氏が今後はペルーのセンデロ・ルミノソのような革命運動を支持したいなどとのたもうておられるそうです。
左翼特有の内ゲバと云えばそれまででしょうけど、フジ○リ某を始めとして南米では命取りになるケースが多いですからねぇ...
Posted by neko at 2005年12月25日 23:01
エボの兄弟、HUGO MORALESに関して言えば知名度も低いのでそれほどゆるがすことはないでしょう。本人はサンタクルス生まれのカンバだといっているくらいなので。
それよりも怖いのは、アンデス地帯から立候補したもうひとりの党首フェリペ・キスペ(通称MALLKU・マイク―アイマラ族の首長という意味を持つ)が選挙前にはなった言葉「インディオの敵はインディオである」と、エボが政権についた場合、野党にまわることを宣言していることです。
まあ、来年の就任後、綱渡りのような政権になるのではないかと予想します。一度乱れたら、後戻りできないのではないかと思います。
ナガタニ氏が大統領選の立候補とともに国会議員の比例代表一位に指名されていたのは、これは党内での取り決めであったのでしょう。彼は乞われてMNR党の大統領候補となったので、比例代表への特典が与えられたのでしょう。他のキロガやメディナ候補たちは大統領のみの立候補でした。
選挙の同時立候補は党内の取り決めによって成立するようです
それよりも怖いのは、アンデス地帯から立候補したもうひとりの党首フェリペ・キスペ(通称MALLKU・マイク―アイマラ族の首長という意味を持つ)が選挙前にはなった言葉「インディオの敵はインディオである」と、エボが政権についた場合、野党にまわることを宣言していることです。
まあ、来年の就任後、綱渡りのような政権になるのではないかと予想します。一度乱れたら、後戻りできないのではないかと思います。
ナガタニ氏が大統領選の立候補とともに国会議員の比例代表一位に指名されていたのは、これは党内での取り決めであったのでしょう。彼は乞われてMNR党の大統領候補となったので、比例代表への特典が与えられたのでしょう。他のキロガやメディナ候補たちは大統領のみの立候補でした。
選挙の同時立候補は党内の取り決めによって成立するようです
Posted by CAMBA at 2005年12月26日 23:20