私の仕事

jumechi

2006年02月19日 18:07


写真提供:猫野滋麿氏

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愛-House南米支局の猫野滋麿特派員より速報が入りました。
昨年11月27日の記事で紹介したボリビアのコロニア・オキナワ入植50周年記念誌がついに発刊されたそうです。
私はこの企画の初期段階から携わり、本来は発刊まで立ち会う予定だったのですが、途中で病気になりリタイアしました。
私にとってはボリビア日系社会史の礎を築いた猫野父麿氏への恩返しとして特にこだわっていたプロジェクトだっただけに、感無量です。

本創りに関して私がもっとも大切にしていることは、どのような人に読んでほしいのか、どのように利用してほしいのかといった編集目的を明確にすることです。(おそらく、ほとんどの編集者がこれに最もこだわっていると思います。)
自分たちの思い出として創るものと社会一般にアピールするためのもの、ジャーナリストや研究者向けに史料として編集するものではスタイルも内容も全く異なるからです。
今回のプロジェクトは、各メンバーのこだわりが強すぎて目的を統一するのが困難でした。
しかしポジティブに解釈すれば、全員やる気に満ちていたということで大変喜ばしいことでもあります。
途中でリタイアしたときはとても残念に思いましたが、今考えると私が抜けることで地元の方の参加率が増え、皆さんにより満足していただけるバランスになったのかもしれません。
この記念誌ではこれまでコロニアで発行された他の史料からもれていた情報も多く掲載されていると聞きました。
とても楽しみです。

編集チームの皆様、本当にお疲れさま、そしてありがとうございました。
途中でお亡くなりになった2名の先輩方、大変お世話になりました。
先輩方のご遺志は我々が確かに受け継ぎましたので、どうか、安らかにお眠りください。
最後に編集にご協力いただいた全ての皆様、生意気で口うるさい発言や細かい点への異様なまでのこだわりに不愉快な思いをなさった方も多いと存じます。
コロニアへの、そして日系社会への愛着の表れということで許していただけると幸いです。
追記
猫野特派員から、もう一本政治面の記事が届いています。日本でも新聞やテレビで報じられたエボ・モラレス新大統領の話題です。↓

当地ではえぼ・もられす大統領の政権が発足、まだまだ初期なので月末のカーニバルが終わらないうちは国民も様子を見ると言った状態ですね。しかし、彼のホームベースのChapare地域のコカ栽培者を庇護するあまり、同地域のバナナ生産者に対して「バナナの中にコカインを混ぜて密輸出している」等との失言もあり、もうちょっと自覚してもらいたいですね。

解説(jumechi) サンタクルス県西部にあるチャパレ地域はボリビア最大のコカの生産地で、コロンビア経由で米国に流れるコカインのルートの始発点にもなっている。そのためブッシュ大統領はこの地域の栽培業者を一掃したいと考えている。一方ボリビアではコカ葉は薬用として利用され、その栽培も政府の許可があれば合法的に行われる。現在ブッシュ大統領と対立関係にあるエボ大統領の前職は、コカ栽培業者組合の組合長である。

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