広島市の事件について

jumechi

2005年12月01日 00:19


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広島市で起きた児童殺害事件は、私にとっても大変ショッキングなものだった。
犠牲になった少女のご冥福を、心からお祈りする。

この事件そのものについてはまだ解明されていない点が多く、私はコメントできない。
もし容疑が事実なら、容疑者は厳しく罰せられて当然だろう。
しかしこの事件をめぐる一連の報道に関しては、2点気になることがある。
1つは容疑者が外国人であることに注目が集まりすぎていること、もう1つは逮捕に対する世間の反応として「ほっとした」という意見ばかりが取り上げられていることである。

1つ目の問題については、事件そのものと容疑者が外国人であることの関連が今ひとつはっきりしない。
在日デカセギ労働者の多くは劣悪な労働環境および生活環境の中で生きており、法律的にも社会的にも立場が弱い。(具体的な状況については、もっと勉強してから、後日論じます。)
立場の弱い者が犯罪に走る傾向は、外国人であるか否かとは全く関係がない。
この点を十分に議論しないまま容疑者が外国人であることだけを報道すると、いたずらに在日外国人への反感をあおる結果につながるだろう。

2つ目の問題については、周辺地域の住民が安心したのは、もちろん良かったと思う。
しかし犯人を逮捕し処罰するだけでは、この問題は解決しない。
在日外国人登録数が200万人を越えつつある現在、容疑者と同様の状況にある者も数多く存在するだろうし、既に第二、第三の事件が始まりつつあるとしても不思議ではない。
外国人による犯罪の検挙数が過去最多に達したとの報道が見られるが、在日外国人の増加に伴い、これは今後も増加し続けると考えられる。
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このような悲しい事件の再発を防ぐには、彼ら外国人の立場を一人一人の日本人がもっとよく理解し、互いに尊重しつつ共存の道を見つける以外にないのではないだろうか。
そしてそれこそが、国際交流に課せられた最大の使命ではないだろうか。

外国人による犯罪に限らず社会的な影響の大きい全ての犯罪について、個々の事件を処理するだけでは不十分である。
犯罪を厳しく裁いたり犯罪の温床となる環境をなくすことと同じくらい、犯罪に走り行く者の置かれた立場を世間が理解し、必要な援助の手を差し伸べることが重要であると考える。
取り急ぎ私が感じた問題を提起することが大切だと思い、不勉強のまま書きました。
そのため私の誤解や理論的矛盾などもあるかもしれません。
建設的な批判があれば大歓迎します。遠慮なくコメントしてください。

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